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渡辺 正; 海老原 健一
Proceedings of 2nd Japan-Korea Symposium on Nuclear Thermal Hydraulics and Safety (NTHAS-2), p.422 - 429, 2000/00
二成分二相格子ボルツマン法により上昇気泡の3次元シミュレーションを行った。また、格子点での各相の体積率と界面積を周囲の相分布から求める手法を提案した。単一気泡の場合、上昇中に形状が変形し振動する様子が見られ、これらが界面積の増加、振動に対応することが確認された。上下2つの気泡の場合、上側の気泡の後流の影響により下側の気泡の上昇速度が早く、上側の気泡に追いつくことにより合体が起こることがわかった。界面積は、合体中は減少し、その後形状変化により増加、振動を起こすことが示された。また、気泡径によっては合体後に分裂するケースもあることがわかり、分裂が気泡中心部から起こること、分裂時には界面積が大きく増加することが明らかとなった。これらの結果から、二相流の基本現象と界面積の変化が本手法により良好にシミュレーションできることが示された。
宮崎 彬史*; 加藤 由幹*; 金川 哲也*; 金子 暁子*; 文字 秀明*; 吉田 啓之; 阿部 豊*
no journal, ,
地震時の気液二相流に関する詳細予測技術開発の一環として、地震加速度に相当する加速度が付加された矩形容器内の上昇気泡の三次元可視化観察を行っている。本報告では、可視化画像に対して画像処理を行い、単一上昇気泡の傾きの変化について詳細な検討を行った。その結果、気泡の傾き角は、無振動あるいは、加速度周期が10Hz以上の条件では2030の値を示し、加速度を付加した影響はほとんど見られなかった。しかし、無振動時の傾き角の変動周期(6.7Hz)に近い範囲では、傾き角が30以上となることを確認した。これより、加振に対して気泡の傾きが応答する周波数の範囲は、無加振時の気泡の傾き角変化の周波数に近い領域であることが分かった。